2011年7月12日火曜日

『本格小説』

 こんにちは。マープルです。
 今日は、『本格小説』という本を紹介したいと思います。この本は、水村美苗という作家の作品で、新潮社からでています。エミリー・ブロンテの『嵐が丘』を、舞台を戦後の日本にうつして書き直したものです。
 『嵐が丘』のヒースクリフとキャサリンに対応している『本格小説』の登場人物は、上流階級である宇多川家の娘よう子と宇多川家の使用人の親戚である東太郎です。そして『嵐が丘』同様、物語の語り手は女中です。
 宇多川家とその親戚はみな軽井沢に別荘を持っているという設定になっているので、物語の中にはたびたび軽井沢が登場します。私も軽井沢には幼いころから何回も行っているので、少しなつかしく思いながら読みました。アウトレットだけでなく、エルツおもちゃ博物館なども訪れたことがあります。
 『本格小説』は上、下巻がありページ数が多く、内容がとても濃いです。『嵐が丘』に勝るとも劣らない作品であると私は思っています。文庫本にもなっているので、みなさんぜひ一度読んでみてください。

1 件のコメント:

  1. 『嵐が丘』はまず映画を見て、その後光文社の文庫を読んで、なんて恐ろしい、と思ってしまった(笑)。
    『本格小説』は初めて知りました。気になります。

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